ボブスレーとは
ボブスレーとは、前方にハンドル、後方にブレーキを備えた“そり”のことです。
“そり”は、流線型をしたレーシングカーのような形をしており、繊維強化プラスチック加工の風防でおおわれています。
前方と後方の左右に、ランナーと呼ばれるスケートの刃のようなものを備えていて、前方のランナーは、舵になっており、左右に振ることができます。
競技は、ドライバー(パイロットとも言う)がハンドルを操作して前方のランナーを動かしながら、1200m〜1700mの氷のコースを50秒〜60秒のタイムで滑走してスピードを競います。<BR>
現在の公式大会は男子のみで、2人乗りと4人乗り(2MAN.4MAN)の2種目があります。
世界的には女子のボブスレーも普及しつつあり、4年後のソルトレーク・シティ冬季オリンピック大会では、公式種目となるよう活動がなされています。
ボブスレーは、“そり”競技が始められるようになって間もなく、より大きなスリルを求めようとする人々によって開発され、以後、スピードとテクニックの冬季スポーツとして世界に広がりました。
スピードとスリルを限りなく追求するスポーツですが、“そり”の形状や構造、重量、滑走姿勢、18歳以上の男子という年齢や性別の制限など、他の競技にみられない特徴があります。
なにか、新しい競技のような印象がありますが、冬季オリンピックでは、1924年(大正13年)の第1回大会(フランス・シャモニー)から正式競技として採用されている伝統あるスポーツです。
ボブスレーの歴史をたどってみると、ボブスレーは、スイスのアルプス地方で発達したウインタースポーツの一種で鋼鉄製のそりによる滑走レースでした。1883年にサンモリッツでイギリス人がトボガン(木製そり)をスポーツ化し、翌年からクレスタランという競技会を開いて、冒険好きな人々の人気を集め、1890年代にはいって、更にスリルを求める人々は鋼鉄製で「かじと制動機」の備わ
ったそりをつくり、これを「ボブスレー」と命名しました。1898年1月のクレスタランには、初めて4人乗りのボブスレーが登場しました。
クレスタランのコースは、自然の地形を利用したものでしたが、ボブスレーではスピードが増して危険が伴うので漸次多くのカーブをもつ急傾斜のコースをつくるようになり、その表面は雪を固く凍らせるようになりました。鋼鉄製のそりも強化プラスチックやカーボンを使用するようになり、形状も空気抵抗を考えた流線型へと進化してきました。現在は最高時速120km/h〜150km/h、平均速度90km/h〜100km/hものスピードがでるようになっています。
ボブスレーは、そりの製作に多額の経費を要することや、コースが簡単には確保できないことなどで、普及には苦労をしてきましたが、1968年頃は17カ国だった参加国も現在では非常に多くなり、北欧諸国、アメリカ、カナダ、日本を含む48カ国が国際連盟(FIBT)に加盟し、競技に参加しています。